大阪LIFEのこぼれ話…
映画館の帰り道
Paris Report!-Part.3-
2007年 11月 11日 (日) 15:00 | 編集
第3回目のパリレポートは、建築についてです。
「パリ」といわれて一番に思いつくものといえば??
やっぱりエッフェル塔や凱旋門といった建造物ではないでしょうか。また、ノートルダム大聖堂やサクレ・クレール寺院など歴史的に由緒ある教会や寺院が、パリ市内には本当にたくさんあります。
そして、名もないアパルトマンですらアールヌーヴォー様式の立派な建物だったりするのですから、パリはただ街を散策するだけで、様々な歴史的建築に出会うことができる稀有な街といえます。

パリの建築物たち・・・
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そんなパリの街で私が訪れた建築物の一つが、サント・シャペル教会です。
サント・シャペル教会は、ゴシック様式の最高峰ともいえる教会で、シテ島の最高裁判所内にあります。ゴシック様式の教会といえば、同じシテ島内にあるノートルダム大聖堂がなんといっても有名ですが、どちらの教会も同じ建築家ピエール・ド・モントルイユの手によって設計されています。

サント・シャペル教会の外観
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入り口を入ると天井の低い礼拝堂があり、至って普通の趣なのですが、クルクルと狭い石の螺旋階段をあがると、2階には目を疑うほど華麗なステンドグラスの大礼拝堂が広がります!
その壁一面を埋め尽くすステンドグラスと、尖頭アーチの天井を支えるゴシック様式建築の荘厳な様子を目の当たりにすれば、どんな人でも思わず感嘆の声をあげてしまうに違いありません。
また、全てのステンドグラスにはそれぞれにストーリーがあり、モチーフが全て異なっているので見飽きることがありません。このすばらしいステンドグラスを眺めていると、戦火を逃れその姿を700年以上保ち続けていることに驚くと同時に、いつまでも美しい姿をとどめていてほしいと願わずにはいられなくなります。

すばらしいステンドグラスの数々
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どうしてもノートルダム大聖堂のすぐ近くにあるため、影が薄いサント・シャペル教会ですが、ステンドグラスの華麗さはノートルダム大聖堂を凌ぐすばらしさです。ノートルダム大聖堂を訪れる際には、ぜひこのサント・シャペル教会にも足を運んでいただきたいものです。一見の価値があります。


さて、次に私が紹介するのは、パリ市内ではなく郊外の街ポワシーにある建築物、サヴォア邸です。建築を多少かじったことがある人なら、誰もが一度は名前を聞いたことがある20世紀を代表する建築家ル・コルビジェ。彼の代表作ともいえる20世紀の名建築の一つが、このサヴォア邸です。
パリからRER(パリ郊外に出ている電車)に乗ること約30分、そしてさらにバスに揺られること10分という場所に、このサヴォア邸はあります。それほど有名な建築なのに、なぜこんな郊外にあるのかというと、資産家だったサヴォア氏が郊外に建てる別荘の設計をコルビジェに依頼し、建設された建物だからです。実はこのサヴォア邸は、建設後サヴォア氏があまり使用しなかったため、一度は荒れ果てた状態になってしまいました。ですが、数十年後その文化的価値が国に認められ、大規模な改修を何度か経て、モニュメントとして保全されることになったのです。ですから、閑静な住宅街の中にポツンと建っています。バスで向かっているときも、乗っている地元の人に「サヴォア邸に行くなら次で降りるんだよ」と教えてもらわなければさっぱりわからないようなところにありました。

控えめな入り口の門をくぐり抜けると、そこには気持ちの良い林の小道があります。そして、そのまま林を通り抜けると、いきなりどーんと視界が広がり、写真で幾度となく目にした真っ白な箱型の建物が目の前に忽然と現れます。
まず目に飛び込んでくるのは、近代建築の5原則ともいわれるピロティと横長の窓です。360度どこから見ても一直線にとおされた横長の窓と、2階部分を支える白い柱(ピロティ)がシンプルな外観のアクセントとなり、パリでたくさん目にした石造りの重厚な建築物とは全く違う、近代の新たな息吹を感じさせてくれます。そして、その余計なものを一切そぎ落としたミニマムな外観の美しさに思わず心を打たれます。

サヴォア邸の外観
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そして、室内に入ると、さらなる驚きが待ち受けています。玄関を入ってまず目に入るのは、螺旋階段とスロープです。一般住宅でありながら、2つも階上へ向かう通路が設けられているのです。
そして、さらにその明るさにびっくりです。ガラス張りのホール部分がたくさんの光を室内に迎え入れており、奥まった1階にいながら十分な明るさを感じることができます。

螺旋階段とスロープ
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そして、スロープを使って2階に上がると、そこには屋内テラスと大きな窓越しに続くリビングが現れます。このテラスとリビングを大きな窓でつなぎ、室内を広く見せながら、大量の光を取り入れる方法は、現在の住宅ではさほど珍しいものでもありませんが、1930年、まだ鉄筋コンクリートが新しい技術であった当時に考え出されたという事実には、驚きを隠せません。
中庭の大窓からはまぶしいぐらいに光が室内に入り込み、外壁側に設置された横長の窓は、ほどよくプライバシーを確保すると同時に、まるで絵を見るような借景を室内にいるものに与えてくれます。
開口部を大きくとることが構造上無理な石造りの建物が一般的だった時代に、溢れんばかりに光が差し込む室内を実現したこの建物は、建設当時きっと人々を困惑させたことでしょう!
私はとにかく気持ちがよくて、この空間に身を置く喜びをひしひしと感じてしまいました。

リビングルーム
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屋上庭園
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バスルームetc・・・
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屋上庭園や借景を楽しみながら入れるお風呂など、本当に今の住宅のムーブメントがそのまま実現されているこの住宅は、斬新であるだけにとどまらず、住人のことを考え抜いた設計になっていることに感動します。そして、この建物を見て回ることで、改めて建築とは体感できる芸術なのだということを実感させられました。それほど広い建物ではないけれど、これほど楽しめるとは・・・、さすが近代建築の金字塔です。もちろん人好き好きがありますので、万人にお薦めできる場所ではありませんが、私は本当に楽しみました。興味があったらぜひ行って体感してほしいです。


さて、以上で建築レポートは終了です。パリ近郊には他にもヴェルサイユ宮殿フォンテーヌブロー城など歴史や建築を楽しめる場所がたくさんありますので、皆さんも少し足を伸ばして見に行ってみるのもよいのではないでしょうか?ちょっとした遠足気分が楽しめますよ。
私も次に機会があれば、ぜひヴェルサイユ宮殿に行こうと思っています。
これにてパリレポートは終了!行ってきたばかりなのに、レポートを書いているとまた行きたくなってしまいました。旅行ってやっぱり楽しいですね!!
A bientôt!



今回紹介したモニュメントもミュージアムパスにて全て入場できます。
ミュージアムパスの詳しい内容は、前回のParis Report!-Part.2-をご参照ください。


Paris Report!-Part.2-
2007年 11月 05日 (月) 00:00 | 編集
さて、今回はパリレポート第2弾!私の巡った美術館についてレポートしたいと思います。
パリといったら「芸術の都」(←ちょっと表現が古い!?)。様々なジャンルの美術館がパリ市内にぎゅっと凝縮してあるので、巡らないのは本当にもったいないと思います。
あまり美術に興味がなくても一度気軽に覗いてみれば、誰もが一度は目にしたことのある名画と対面できるのですから、感動すること間違いなしです。

さて、まずパリの美術館といえば、なんといってもルーブル美術館が有名ですよね〜。
あの『ダヴィンチ・コード』でさらに有名になり、今や世界的に最も名の知れた美術館といっても過言ではないと思います。ルーブルに所蔵されている作品は、近代以前の中世やルネッサンス、バロックなどの美術品たち。その所蔵数は35,000点とも言われる巨大美術館です。
今回私は、夜間開館の日(毎週水・金曜日9:00〜21:45)にルーブルに行ってみました。なぜ、夜間にしたかというと、まず日中に比べて人が少ないということ、そして、少しは『ダヴィンチ・コード』気分が味わえるかなと思いまして。。。事実、入場者の数はやや少なかったです。もちろんガラガラなんてことはありえませんが、比較的ゆっくり鑑賞することができました。ガラスピラミッドから見上げる夜空というのもなかなかにオツなものです。

夜のルーブル美術館。館内でローズラインを発見!
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そして、私は2度目のルーブルだったのですが、日中と比べて太陽の光が入らない中で見る美術品たちは、同じものでもまったく違った印象を受けることに驚かされました。特に彫刻は感じがずいぶん違います。スポットライトを当てられ、陰影が浮き立つ姿はとても幻想的です。
でも、自然光のもとでみる作品たちの神々しさも格別ですので、初めてであればまずは一度日中に行き、その後夜間鑑賞を楽しまれることを私はお薦めしたいです。
それから、もちろん皆さんご存知でしょうが、ルーブルはとてつもなく広いです。まず1日ですべてを見ることは無理です。なので、私はルーブルの公式WEBサイト内に紹介されている見学コースを参考に見学しました。時間がない人はぜひこの見学コースを参考にされるといいと思います。もちろん行く前にルーブル関係の美術書を1、2冊読んでいければ、一番よいとは思いますが。。。
ルーブルといえば、やはりダ・ヴィンチやドラクロワの絵画、そして、サモトラケのニケやミロのヴィーナスといった彫刻たちが有名です。どの作品も一見しただけで鳥肌が立つ独特のオーラを放っていました。

「サモトラケのニケ」、「ミロのヴィーナス」、「岩窟の聖母」・・・
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さて、次に有名といえば、オルセー美術館です。
こちらはもともと駅舎だった建物を美術館にしたという変り種で、建物自体もとても印象的です。
巨大なドーム屋根と大きな時計が、以前駅だった名残を留めています。
美術品は、19世紀のいわゆる印象派とポスト印象派と呼ばれる画家たちの作品が主に展示されています。誰もが一度は美術の教科書で見た作品が目白押しで、はじめて行くと圧倒されます!

ドーム天井と大時計。光がたっぷり差し込んで清々しいです!
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私が見学する順序としてお薦めしたいのは、上階から順次階下へと見ていくことでしょうか・・・。
オルセーはルーブルほど広くはありませんが、それでもじっくり見ようと思えば丸1日を要する充実ぶりです。そして、好みはいろいろあるので一概に言い切れませんが、この美術館に所蔵されている名作たちは、上階に大部分が集められています。そのため、地上階から見ていくと、上階にたどり着く頃には息切れしている可能性があります。なので、まずは上階の印象派ギャラリーで、ルノワールやモネ、ドガ、ゴッホといったあまりにも有名な画家たちの名作たちをじっくり鑑賞し、その後、中階の彫刻や装飾美術をさらっと見て、地上階の1870年以前のミレーやマネの作品を鑑賞すれば、最後にもう一度自分の印象に残った作品を見に戻る余裕も持てるのではないでしょうか。
私が好きな作品はというと、やはりゴッホ、ドガ、そしてマネでしょうか・・・。生きている間に1枚の絵しか売れなかったゴッホ。その時代が理解するには早すぎた才能で、ゴッホが晩年精神を病みながらも南仏で描いた作品群は、筆舌に尽くしがたい迫力です。また、たくさんのバレーダンサーを描いたドガの作品は、どれも物語性があり、まるで映画の一場面を切り取ったようにミステリアスで、想像力を掻き立てられます。そして、発表当時サロンで大批判を受けたマネの「草上の昼食」や「オランピア」、「笛を吹く少年」などの作品は、どの作品も際立った存在感を放つとともに、見るものに強烈な印象を残す傑作です。

ゴッホ、マネ、ミレーなど名画が目白押しです!!
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そして、現代美術を見たいならば、やはりポンピドゥー・センターははずせません。
そのガラスと鉄パイプがむき出しの外観は、古い建物が多いパリの街並みの中でとても目立ちます。所蔵作品は、いわゆる20世紀美術と呼ばれる作品で、ピカソやマティス、カンディンスキー、ジャクソン・ポラックなどの作品から、フィリップ・スタルクやアールトのデザインした家具なども展示されています。センター内には、図書館や映画館などもあり、4・5階に国立近代美術館があります。
5階は1905年〜1960年までの美術品が展示されており、ピカソやマティスの絵画や彫刻はこの階にあります。そして、4階には1960年以降の絵画や彫刻、さまざまなインスタレーションに家具など多数展示されています。こちらも広さはなかなかにあるので、じっくり見学するには半日を要すると思います。まずは5階へ行き、フォーヴィスムやキュビズムの名作を堪能し、その後、4階の個性豊かな現代アートに触れるのがお薦めです。

ポンピドゥー・センターの外観
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私は平日の昼間に行ったので、先生に引率されて来ている小学生から高校生までのさまざまな学生さんに遭遇しました。小学生たちがジャクソン・ポラックの絵の前で、先生の講義を受けながら質問している姿は微笑ましく、また、こんな風に子供のうちから芸術に触れることってすばらしいなぁと感心してしまいました。
私はピカソやマティスがとても好きなので、個人的にはこのポンピドゥー・センターが一番楽しめました。その型にとらわれない独創的な芸術作品たちは、いつでも私に新たな驚きを感じさせてくれます。4階には吉岡徳仁などの日本人デザイナーの作品も展示されており、うれしい発見でした。また、インスタレーションが面白い。映像や空間で見せる作品は、時間を忘れて見入ってしまいます。

4階の展示品たち
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5階のマティスやピカソ・・・
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以上の3つの美術館は大型の美術館ですが、ほかにもたくさんの規模は小さいながらも個性豊かな美術館がパリには本当にたくさんあります。
できれば、ぜひリニューアルしたオランジェリー美術館に行ってみたかったのですが、今回は時間の関係で行けずじまいでした、無念。。。ほかにも、ロダン美術館ギュスターヴ・モロー美術館クリュニー中世美術館など行きたかったところを数え上げればきりがありません。
そんな中唯一、ピカソ美術館には行くことができました。場所は、ポンピドゥー・センターからほど近いので、ぜひ一緒に巡ることをお薦めします。

ピカソ美術館はマレ地区にあり、サレ館と呼ばれる貴族が昔住んでいた館をそのまま使用して造られています。館内はこじんまりとしていて、ピカソの多岐にわたる画風の変化が理解しやすい構成になっています。特に、あの独特のキュビズムによる物体の捉え方が理解しやすい展示内容となっていました。また、同じモチーフを何度も何度も描き続けていたピカソの軌跡をたどることもでき、とても興味深かったです。
いわゆる超有名作品と呼べるものはそれほど多くはありませんが、ピカソ好きならぜひ一度は訪れてほしい美術館です。(こちらは写真撮影禁止のため写真がありません。。。)

そんなわけで、長くなりましたが美術館レポートはこれまで。
どれか一つでもパリに訪れる際には行っていただきたいです。そして、できれば少しでも自分が興味を引かれるものが展示されている美術館を探して行くことがベストといえるでしょう。
また、パリの美術館の多くは月曜日か火曜日が休館日です。そして、日曜日はやはり人が多いので、ゆっくり鑑賞するなら水曜日以降の平日が狙い目といえます。ルーブル以外にオルセーにも夜間開館日がありますし、ポンピドゥーはいつでも21時まで開いているので見に行きやすいですね。
詳しい開館時間の情報は各美術館のホームページをご参照ください。

さて次回は、建築物についてのリポートをお届けしたいと思います。お楽しみに!



今回紹介した美術館はすべてミュージアムパスにて入館できる美術館です。
ミュージアムパスとは、パリおよびパリ郊外の60以上の美術館やモニュメントで入場が可能なパスです。私は4日パスを購入し、フル活用しました。
有名な美術館やモニュメントはほぼ網羅しているのでとても便利なパスですが、値段が高価なのが玉に瑕です。元をとろうと思ったら相当たくさんの美術館やモニュメントに行く必要があります。
でも、パリの有名美術館はいつもチケットを買うだけで長蛇の列に並ぶことが多く、パスがあると専用入場口から入館できるので、ほとんど並ぶ必要がないのはとても魅力的です。なので、旅行で行かれるのであれば、時間を有効に使うためにも、ミュージアムパスの購入をお薦めしたいです。
ミュージアムパスは、パリに行く前に公式日本サイトで購入することも可能ですし、パリに着いてから美術館や観光局で買うこともできます。ちなみに私は空港のインフォメーションカウンターで購入しました。有名美術館で購入するのは結局行列に並ばないといけないので要注意です。購入先もよく検討して、買い求められることをお薦めします。

ミュージアムパス 2日パス 35€/4日パス 45€/6日パス 60€
入館できる美術館やモニュメント、購入場所の詳しい情報はこちらでご確認ください。

Paris Report!-Part.1-
2007年 10月 29日 (月) 21:00 | 編集
またまたすっかりご無沙汰になってしまいましたが、無事パリからも帰国しました。夢見心地のまま過ぎ去った日々から、ようやく日常生活に順応しつつあるところです。
さて、そんなわけでちょっとブログの本筋とは外れますが、パリレポートをお届けします。
今後パリに行かれる方がいらっしゃったら、少しでも役立てばいいかな・・・なんて思います。

まず初回は、パリまでの飛行機と宿泊したホテルのことについて。。。

今回私がパリまでの移動に選んだ航空会社は、フィンランド航空でした。
なぜ、このエアー会社にしたかというと、まずなんといっても価格がお手頃、そして、飛行時間が短いというのが最大の決め手でした。
値段だけでいえば、キャセイパシフィックの方が断然安いのですが、どう考えても乗継が悪い。その点、フィンエアーは経由先のヘルシンキまで約9時間。その後ヘルシンキでの乗継が50分足らずで、ヘルシンキからパリまで約2時間30分という便利のよさ。直行便に比べれば確かに乗継の手間はありますが、燃料チャージ料が日々高騰している今、直行便との価格差が3万円を超えるとなると、この飛行時間の短さはなかなか魅力的です。
アテンダントも親切ですし、日本からヘルシンキの便には必ず日本人アテンダントが搭乗するので安心。座席の広さは至って普通のエコノミーでやっぱりつらかったですが、乗っている時間がそれほど長くないので、何とか我慢できました。

関空にて
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また、ヘルシンキの空港での乗継があまりに良すぎて、じっくり免税店を見る暇もありませんが、マリメッコやムーミングッツをヴァンター空港で見ることができます。
その中でも特に私のお薦めは、機内販売もしていた“Fazer”のチョコレート。帰りの乗継の際、ほとんど買い物をするような余裕もなかったのですが、余ったユーロを使い切ろうと購入したこのチョコレートが大正解。とても美味しく、帰国後まもなく食べつくしてしまいました。

そして、私がパリの拠点として選んだホテルは、カルチェ・ラタンにある「Hotel Le Senat」、全部で40室ほどしかないこじんまりとしたホテルです。
このホテルにした理由はというと、まずなんといっても立地、そして価格とデザイン性でしょうか・・・。立地は大変良く、どこに行くにも便利。ソルボンヌ大学がすぐ近くのため、昼間は学生さんがたくさんいて活気があり、治安的にも安全な地域です。夜12時くらいまではにぎやかですが、深夜になると静かで過ごしやすいところも魅力です。

ホテル正面と部屋からの眺め・・・
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また、私はパリらしい派手な柄の壁紙やアールヌーボー風の家具にはあまり興味がないので、できるだけシンプルで落ち着ける空間を求めて、このホテルにしました。HPで見た写真にたがわず清潔で、シンプルな室内は私好みで快適でした。設備もプチホテルにしてはそろっているほうで、エアコン、冷蔵庫、バスタブ、ドライヤー、変圧器、タオル用のオイルヒーターまでありました。また、パリはホテルの部屋が狭いことで有名ですが、なんとかスーツケースを2つ広げるだけのスペースは確保できますし、なんといっても日本と違って3m近い天井高のおかげで狭さはあまり感じませんでした。パリらしい両開きの高窓をあけると、目の前には小学校があり、右手にはリュクサンブール公園が見えます。毎朝子供を学校まで送るお父さんやお母さんたちの姿がほほえましく、パリの日常を覗くことができて楽しかったです。

室内の様子
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レセプションもそれほど複雑な要求でなければ英語が通じます。なんとか英語とフランス語を織り交ぜてコミュニケーションを図りました。でも、やっぱり拙い語学力で日本にいるのと同じようなサービスを受けようなんてやっぱり虫がよすぎるのかなぁ・・・と感じる部分は多々ありました。。。
でも、基本的にはみな親切で、感じは良かったです。

あと、今回は朝食付きで予約したので、朝食についても少しご報告。朝食はホットビュッフェで地下の食堂、もしくは自分の部屋でとることができます。ルームサービスにしてもらったからといって追加料金はありません。ただ、ルームサービスにしてしまうと卵やハム、チーズといったものは持ってきてはくれないので、食堂で食べた方がバラエティに富んだものが食べられます。
一応、スクランブルエッグ、ベーコン、ソーセージは暖かいものが食べられます。ほかにハムやチーズ、シリアルやフルーツもありました。パンも常時7〜8種類くらいはあったように思います。それとコーヒーか紅茶が選べます。簡素な朝食が多いパリのホテルにしては、ボリュームがありたっぷり食べられます。瓶入りのヨーグルトが美味しくて毎日食べてしまいました。さすが乳製品の国です。

ルームサービスでとった朝食
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そして最後にホテルからの移動ですが、バスがとても便利でした。メトロ(地下鉄)は駅までの距離がちょっとあります。(といっても歩いて5分ほど。最寄り駅は“Odéon”)
ですが、私はパリでの移動は、メトロより是非バスをお薦めしたいです。メトロは、乗るために階段を上り下りし、ホームまでやたらと歩かなければいけないことが多く、慣れていないと乗るだけで結構疲れてしまいます。その点バスは、路線さえ押さえていればかなり楽です。日中は本数も多いので特にお薦めです。車窓から見える街並みも楽しめますし、なんといってもパリの地理が頭に入りやすいです。でも、時間に制約がある場合は、パリは渋滞が多いのでメトロの方が安全です。臨機応変に使い分けてみてください。

バスの車窓から・・・
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飛行機とホテルについてはここまで。
次回は、パリの美術館リポートです。
お楽しみに。。。



航空券とホテルの料金は下記のとおりです。ご参考までに・・・
航空券¥88,500+海外諸税¥28,340
ホテル 207€(朝食込)/1室1泊(スタンダードダブル)
DVD 『薬指の標本』 ★★★☆☆
2007年 09月 30日 (日) 12:00 | 編集
薬指の標本 SPECIAL EDITION 薬指の標本 SPECIAL EDITION
オルガ・キュリレンコ、マルク・バルベ 他 (2007/03/23)
ハピネット・ピクチャーズ

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どんなものでも標本にすることで依頼人の心の平安を提供するという標本室で働くことになった女性と標本作製士の男性との秘めたる愛の物語。
http://www.kusuriyubi-movie.com/#

久々に「That'sフランス映画」を感じさせてくれる作品です。港町の風情や古いホテルの雰囲気、そして男女が織り成す微妙な感情の機微まで、すべてがフレンスの香りに満ち満ちていて、フランチ的な感覚を心ゆくまで堪能できます。ところが、この100%フランス製かと思わせる物語が、日本人作家小川洋子の小説が原作というところがまた面白い。小説の世界観を損なうことなく、フランスの味付けがなされたこの作品を観ていると、日本人とフランス人の感性は意外に近いのかも!?なんてことを感じさせてくれます。

映画はまるで、アリスが不思議の国に迷い込んでしまったかのように、主人公イリスが現実世界からはおよそ隔離されたような、標本室という不思議な場所に出会うことからはじまります。そして、その標本室を取り仕切る標本作製士という、これまたかなり浮世離れした男が登場し、イリスをさらに現実世界から引き離していきます。
その後、彼女はこの標本室で働き始めるわけですが、とにかくこの2人の間には初対面から何かが起こりそうな気配がムンムンと立ち込めており、男女の独特な緊張感が冒頭から映画を包み込んでいます。
そして、さまざまな人々の秘密の思い出を封じ込める(標本にする)という不思議な作業を、2人で密やかに行っていくなかで、次第に2人の間にも秘密の関係が形作られていきます。それは普通の男女の関係とは全く異なる、まるで蜘蛛が蝶を巣におびき寄せて絡めとってしまうような、ある種暴力的ともとれる形で、作製士にイリスは少しずつ侵食されていくのです。この関係が、またなんともいえないエロスを醸し出します。

そして、小説で読んだときに想像をめぐらした劇中のキーアイテムである「靴」も、想像以上に素敵でぴったり吸い付くようにイリスの足に収まっています。フランソワ・オゾン監督作品の常連であるパスカリーヌ・シャバンヌが衣装を担当していると知り納得。靴だけでなく、イリスの衣装もフランス的な脱力系おしゃれでとても素敵、これも見所の一つです。

愛する人に身を任せたいと思う女子の想いを危うく、そして、繊細に描いたこの作品は、小川洋子の小説の世界観をうまく昇華できています。よく小説の世界を映画化する際、あまりに忠実になりすぎて映画にした意味を見出せなかったり、あまりに内容を度外視した形だけの作品だったりして、がっかりした思い出があるのですが、この映画は小説の雰囲気を壊すことなくオリジナリティを発揮できており、そのバランス感覚が絶妙です。
でも、なんといってもやっぱりイリスのキャスティングの勝利かもしれません。あのボテッと厚い半開きの唇と物憂げな瞳に思わず見とれてしまいます。日本人にあの危うさを出すのって相当難しいかもしれません。。。若くても色気のあるフランス女の魅力にノックアウトされたといった感じでしょうか。
やっと秋ですねぇ・・・
2007年 09月 30日 (日) 11:16 | 編集
残暑厳しい日々が続いていましたが、雨が降ってやっと大阪も秋らしくなってきました。
私はといいますと、最近めっきり忙しくてぜんぜん映画を観れない日々が続いていました。
何がそんなに忙しいかといいますと、実は来月パリに旅行に行くことになったのです!!
その準備にいろいろと奔走しており、はたまたフランス語を習いだしたりなどして、映画を観る余裕もなく忙しくしていた次第です。。。
でも、せっかくパリに行くんだからと今DVDでフランス映画三昧しております。そんなわけで、どれほど紹介できるかわかりませんが、いくつか感想を紹介できればと思っています。また、お付き合いいただければ幸いです。
映画 『シッコ』 ★★★★☆
2007年 09月 15日 (土) 12:00 | 編集
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突撃取材でおなじみのマイケル・ムーア監督が、アメリカの医療制度の矛盾点にメスを入れ、ユーモアを交えながらアメリカが抱える医療問題を暴露するドキュメンタリー。
http://sicko.gyao.jp/

アメリカといえば、「世界の警察」、「軍事強国」というイメージがあります。それは、「自己主張が激しい」、「自国が一番いい国だと信じている」という、アメリカ人に対するイメージとつながっています。
ですが、この映画の中で観ることになるアメリカ人たちは、自己主張が激しいというよりは、自国に対する不平や不満をいうこともできず、他国の情報を政府に都合よく操作され、真実を知らぬまますっかり飼いならされているか弱いアメリカ人の姿です。それは、日本人にとって、目を疑うような知られざるアメリカの側面です。

アメリカの医療保険制度は、すべて民間に委ねられています。つまり、私たちのように国が管理する社会保険制度というものはありません。私たちが自己負担分の医療費をまかなうために医療保険に加入するのとは違い、病気や怪我をしたときにかかる費用の全額を保障してもらうために、アメリカ人は保険会社に加入するわけです。ですが、この保険会社がかなり曲者です。まず、保険に誰でも加入できるわけではありません。既往症があれば加入できませんし、太りすぎややせすぎといった理由でもはねられます。そして、なんとか保険に加入できても、いざ病気や怪我で保険が必要になったときには、さまざまな理由がつけられ、保険が下りなかったりするのです。

これだけをみても日本人には、かなりのカルチャーショックですが、さらにマイケル・ムーア監督は、他国とアメリカの医療制度を比較し、さまざまな矛盾点を明らかにしていきます。そして、アメリカでまともな医療を受けることができないアメリカ人たちが、他国の医療制度を知ったときにみせる驚きや憤りのリアクションをみるにつけ、さらなるショックを感じることになるのです。
確かに、他国の制度についての解釈は、ちょっといいところばかりに目を向けすぎていて都合がいいようにも感じます。正直、ムーア監督の映画に限らず、ドキュメンタリーというものは製作者の思想や偏見が少なからず入り込むものですから、すべてをそのまま信用するべきではないでしょう。
ですが、必要な医療を受けることができずにいるアメリカ人たち(特に9.11の被害者たち)の悲痛な様子にはずいぶん考えさせられますし、その現状に甘んじている姿には驚きを隠せません。

結局、金や権力を持っている者にとって、アメリカという国はとても住みやすい国のようですが、そうではない大多数の人々にとっては、なんとも冷酷な国であるといわざるをえないようです。
日本が世界で一番いい国だなんて到底思えませんが、私たちが当然だと考えている医療の社会保障制度が、アメリカでは共産主義へとつながる恐ろしい考えという認識で一致している点ひとつとってみても、アメリカ政府が国民をコントロールする力の強力さに驚かされ、恐ろしくなります。
また、これまでムーア監督が取り上げてきた事件やテロといった内容に比べて、医療というどんな人にとっても身近な問題を掘り下げたことで、これまで以上に監督の主張に親近感を持って映画に接することができました。そして、アメリカという国に対してもっていた固定概念を次々と覆すような現実を見せつけられることで、アメリカの現状を認識できるだけにとどまらず、改めて自国の医療制度についても考えるきっかけを与えられたように思います。
すべてを鵜呑みにはできないけれど、いい問題提起となる作品です。「他人の振り見て、わが振り直せ」ではありませんが、アメリカの知られざる部分を知るよい機会になるのではないでしょうか。

昆布の煮汁ソフトクリーム!?
2007年 08月 30日 (木) 23:55 | 編集
8月ももう終わりますが、暑い日々がまだまだ続いています。。。
こんなときには、冷たいスイーツが食べたくなるものです。
そんなわけで、今回はちょっと変り種のソフトクリームを紹介します。

「神宗」といえば、大阪人なら誰でも知ってる塩昆布の有名店です。ちょっとしたお土産としても喜ばれるし、お中元やお歳暮の超定番でもあります。そんな神宗のフラッグショップである淀屋橋店にある喫茶コーナーで楽しむことができるのが、神宗オリジナルの昆布の煮汁を使ったソフトクリーム!
ええっ〜〜!昆布の煮汁?と思われた方もいるかもしれないのですが、これがなんともいえない美味なのです。基本的に煮汁の味はほとんどしません。でも、かすかな塩味が後味をすっきりとしてくれて、甘さ控えめでなんともいえない奥ゆかしい味わいです。タイプは2種類あって、抹茶ケーキがついてくるものと、ほうじ茶の寒天が入っているものがあります。抹茶ケーキもおいしいですが、ほうじ茶の寒天がさっぱりとしていて不思議なおいしさをより深めてくれるのでお薦めかもしれません。
ぜひ、大阪に来た際には試してみてほしいスイーツです。もちろんその際には、塩昆布をお土産に。

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